お雛様の後ろの屏風、
さりげなく、奥ゆかしい輝きをもった紙が、
ガラス板に挟んであります。
そこに、さらりとした、風になびくような文字がかかれています。
こちらは「かな料紙」でつくられた屏風で、
「歌一首を書いて、切り取って、場面が構成されている」とのこと。
この「かな料紙」とは、一体…。
つまり、かな文字を書くための紙。
古今和歌集、万葉集などの古筆は、
実はこの屏風のような美しい装飾がされた紙が使われており、
金銀箔で装飾したり、違う色の紙を継ぐなどして、細やかに手が施されたその紙と
美しいかな文字が一体となって、その歌が表現されているようです。
その「かな料紙」をつくられている数少ない作家さんに、廻り回った不思議な繋がりとご縁で、
このような素敵な屏風を作って頂きました。
すごくよく合う、と沢山の方にお褒めを頂け、とてもうれしいです。
そして何より、制作下さった小室かな料紙工房の小室久さんが、とても喜んで下さったことが、
励みになっています。
「かな料紙」 気になったら、是非チェックしてください。